今日はあいつは ママと一緒に食事に出かけた

から
あたしは、怯えずに薄紫の液体に浸かった。

疲れているらしい。暖まった身体が睡眠を欲してきた。

アヒルの玩具で遊ばなくなった代わりに

あたしが、玩具になった。

あいつの指があたしの身体に絡みつく。

一年前に初めて血を吐き出したこの身体は

ようやく半分だけ、大人の身体になったというのに

あいつによってあたしは「身体だけ」大人にさせられた。

習慣的に見る赤ではない赤が

波を作った液体に混ざって、薄汚く揺れた。

上げた悲鳴。タイル。流れたアヒルの玩具。赤い水。天井。指。絡みつく唾液。

汚れた身体を幾ら洗っても染み付いた汚れは落ちない。

せめてもの安らぎの時に、それでも尚あいつの影を殺したくて泡だらけになったこの身体。

再び液体に浸かった。



-コンコン-

急にお風呂のドアがノックされた。

めまいと激しい吐き気がした。

「ただいまアイ。ママとけんかして戻ってきちゃったよ。

おじいちゃんも一緒にお風呂に入っていいよね。」




---end---

get uan inspiration from Cocco/裸体