「不眠症はより一層その気を強くし今夜あたり症状をもたらすでしょう」 脳内アナウンサーはにこやかに原稿を読み上げた am2時 目を覚ます小宇宙 いつも通りに白黒の向うで煙草を吸うあの人 パッションピンクな妄想を続けたって睡魔は現れず あたしは深い深い不快な悲観的sickモードの沼に落つ 明日生き永らえる糧が想い付かず トンネルの向こう側に消えてしまえたらと願う 明日はもう笑えない気がしてきて 怠い頭でなんとか羊を数えたりして ヴィシャスサイクルに嵌るの、また 手に取ったマイスリーだって本当は飲む気もなくて 意地を張る日中のあたしと一緒。 回る円盤の横、いけない筈の剃刀だって常備して。 それでも残酷に冷静に太陽は同じ朝を呼び 半分以下の睡眠時間で食欲も微塵も無く 日中モードに切り替えたあたしは 醒めない脳と黒々した隈を 幾重にも重ねたファンデーションで隠すのだ。