雨 あんたが死んだ日は、延々、えんえん、雨が降り注いで、いた。 それ以来雨は止んではいない。俺は多分病んではいない。 雨に濡れたハイヒールでオンナは俺の顔色を伺っている。 オンナは、訳の分からぬことを喚いている。泣きながら。 俺は、あんたを思い出してる。 ラジヲがこの先の天気予報を読み上げていた。 雨、あめ、アメ、ああ、あ。 「この空が晴れたなら、俺はあんたのことを思うのが止められる気がするんだ。 この雨は俺のココロのような気がして やり切れない。 きっと泣いてやがるんだ。俺の変わりに。 この雨が止んだなら、きっと。」 あ、ああ、アメ、あめ、雨。太陽は、何処に言ったんだろうか。 あの頃の俺が、俺を見つめてる気がした。部屋の隅で、 あの頃の俺が。 「……あ。」 雨は未だに止んでいない。俺はきっと病んでいない。 オンナは、体温計の水銀を飲み込んで、壊れていた。 -----end----- et an inspration from 雨/THe BACK HORN