色んな音が、混ざっている

心臓は今にも鼓動を止めようとしている

白い服の女性達は生と死を前にして

当たり前のように笑う

貴方は半透明のマスクの下

必死に酸素を体内に送り込もうとする

陽だまりの中、美しかった。

あたしは何度か日暮の鳴く柑橘色に

飛び込もうとして屋上をかけ抜けた

血液の巡りや生に伴う欲求

厭でも呼吸するこの唇と鼻は

忌々しくて仕方なく

早く停止したくて仕方なかった

そのたびに両眼から流れる水は

何を意味していたのか

結局あたしはまだ火に燃される事はなく

生きている、ここに

こんにち、貴方の

鼓動を、生きる意志を、血液の流れを、

体内に駆け巡る異常と正常の殺し合いを、

手を伸ばせば弱弱しく握り返す

貴方という「生きているもの」を、

体感しあたしは

生きている、ここに